そんなこんなで今日も行く

弁護士のブログです。主に業務で購入した書籍の紹介をすると思います。

敬称問題

 今日は久々かなり早めに帰ってきたので、忘れずに日記をつけることにします。
 今日は法曹界における敬称のお話です。
 弁護士は一般的に「先生」と呼ばれているわけですが、私もボス先生をはじめ、仲の良い友人を呼ぶときをのぞき、弁護士の先生とお話するときは「先生」をつけて呼んでおります。
 さてちらっと困ったのが事務所に来た新人さん。さん付けで呼ぶのが自然な感じですが、早いところ「先生」と呼ばれることに慣れて頂くため、先生付けで呼ぶようにしました。それはそれで新人先生は居心地が悪いのかなと思わなくもないのですが、呼び方を統一しないのもなんですし、ちょっと我慢してもらうことに^^
 実際のところ、私自身未だに「先生」付けで呼ばれることに若干違和感を感じるのですが、気にしていたらきりがないので仕方ないところですかね^^;
 そんなことを考えているうちにふと思ったのが、名前に弁護士をつけた場合に敬称となるかという点です。
 あまり弁護士とつきあいのなかった方は、時々○○弁護士と弁護士を呼ぶことがあるのですが、「弁護士」を敬称としてつけるのはかなり違和感を感じます。外の人に、うちうちの後輩を紹介するときなどには私も弁護士付けで呼ぶべきかなあと思いますが、そう考えると名前+「弁護士」というのはやはり私の中では敬称付け呼称ではないという印象があります。
 他の同業者の方がどう考えられているのか、ちょっと気になります^^
 他方、他の法曹関係者に対する呼称を考えると、「検事」は敬称として使っています。△△検事、とこう呼ぶ訳ですね。では「検事」や「副検事」を包括した、法律上の職業としての「検察官」はどうかというと、△△検察官、とは呼ばない。これも違和感があるんですよね、語感的に。
 検察官・検事自身はこうした呼称についてどうお考えなのでしょうか。ちょっと気になるところであります。
 法曹三者の一角である裁判官は?
 □□裁判官、とは呼ばないですね。強いて言えば□□判事、とか□□判事補、と呼ぶことはあるのですが、これもかなり頻度が低い。たとえば弁護士会の研修などで講師としていらっしゃった裁判官に対してはこうした呼称が使われますが、通常裁判官に対してはさん付けで呼んでいます。
 裁判所の縁の下の力持ち、書記官はどうか?たとえば電話で書記官につないで頂くときは●●書記官、と呼びます。ところが裁判官や検察官と違って、私は、書記官を呼称として使うときには、敬称としての意味合いを持たせて使っております。
 このあたりが奇妙なところなのですが、実際呼ばれている方の裁判官や書記官はどうお感じになられているのか。なんだかとても興味深いですね^^
 そういえば修習生時代、裁判教官とお話をしていたときに、裁判官としては先生と呼ばれると大変な違和感がありそう呼んでほしくない、とおっしゃっていました。教官、という呼び方ならOKということだたので、これは普段どう呼ばれているかということと密接な関係があるのではないかなと思っております。
 なんだかとりとめのない話でしたが、ネタもないので思いつくまま書いてみました^^